しばらくぶりです。近代美術館に行ったりもしましたが、大体低調でした。
 父のタブレット面会に出かけました。いつもは画面を見ている僕から顔を逸らすことが多かった父ですが、今日は黒目が僕をよく見ていました。僕も父の黒目を見つめ、手を振ったり話しかけたりしました。どこまで聞こえているかわからないですが。

 今回、今日の面会まで作業をして、早く切り上げさせてもらって行かせて頂きました。拠点から往復タクシー(910円と750円)。僕の調子が悪く、それがかえって父の心を柔らかくさせたのかもしれません。それは今まで、父という病人が寝ている病院へ面会に行くという、上から目線のかわいそうな人を見舞うというスタンスだった。けれど、今日は僕の余裕はなく、父と目線が同じの低い位置からになった。父はベッドに寝た切りで関節拘縮も起こし、身動きはできない、植物状態です。
 その父と同じ目線だったから、父は黒目を僕に見せ続け、僕も父の黒目をずっと見ていた。僕は今まで父との距離感で誤っていたのかもしれない。調子の悪いのも役に立つことがあるもんだ。確かにかわいそうな父という目線は、受けるほうは嫌気がさすだろう。

 父は思ったより元気そうだった。微熱気味の37度くらいのことが多いそうだ。父は寝返りも打てずに頑張っているだろう。
 テレビも見ていることもあるそうだ。父はテレビ依存症だった。意識もしっかりしてそうだったし、眠たくもなさそうだった。でも、父がバカヤローなのは確かだ。いま、父を責めるのは酷だが。