耐心力:川島永嗣 2 (引用主に:施設は急展開)

追記:
 施設では、熱血怒り先輩から声かけを頂いて、モップのバケツを使っていいと。箒・ほうき と廃塵の野球のトンボのようなT字の道具も使っていいかと聞くと、いいという。殴ってやるモードだった先輩が変化した。びっくりした。道具を貸してくれたので、早めにモップ掛けをできた。僕は新参者なので道具を全部持たず、先輩方から借りながら作業しているという立場なのです。
 
 熱血怒り先輩にはありがたかった。助かった。後ろへずれていく作業が早めにできたので大助かりだった。先輩がそんな変化をする人だとは思わなかった。一度殴るモードだったので、これは無理だな、話しも道具借りもダメだなと決めていた。それが向こう側から変化を繰り出すという展開だった。驚いた。

 背景に、僕の首潰れが整体に通って首が伸びつつあるのも影響していると思う。整体の先生にはだいぶ良くして頂いている。こちらもありがたいです。自分だけの力だと限界があるものも、他者の助けで広がりつつある。




耐心力:川島永嗣幻冬舎、2018/10 サッカー GKのポジション

引用:p172~

 それまで当たり前だったことが当たり前ではなくなる経験を繰り返していると、「そういうこともあり得るかも」と知らぬ間に許容範囲が広がっていることに気づくから不思議だ。
 たとえ監督から言われたことの意味がわからなくても、たとえその時の自分の感覚ではそうじゃないと思うことでも、時間が経過すれば理解できることもあるし、実は監督の言うことが正しかったとわかる瞬間もある。つまり、自分の”当たり前”を小さなプライドで制限しているようでは日々の出来事に対応できない。”当たり前”の基準を広げてすべてを受け入れるほうが、そこから自分の基準と照らし合わせて消化し、受け入れて理解することができる。

kurage0147130:引用者:この部分、今日読んだのでなくて二日くらい前なので記憶が怪しいが、川島氏は、正ゴールキーパーの控えをやったりもして(?正しいか?)、味方のサポーターから、川島が守っているのに正ゴールキーパーの名前を大合唱されたり、車を破壊されたり、ものすごいプレッシャーを受けている。それを跳ね返してキーパーを務めたりしている。この部分の、当たり前は、ポジションを2メートルくらい前で守ってみろと監督に言われたりして、それは日本で築いたやり方の破壊になり、デメリットもあり得るけれど、最終的にはやってみて、プレーの幅を広げたりした経験を指していると思った(?正しいか?本と照らし合わせる体力が今の自分にはないので勘弁)。

 ここからは川島氏と僕の経験を合成する作業:僕は毎日施設で清掃をしている。清掃と言うと聞こえはいいが、じいちゃんばあちゃんの便器にくっついた便や小便をきれいにしたり、床をモップ掛けする(分量が多いときつくなる)、いわば縁の下の裏方作業。介護士が、食事の手伝い、おぜん立て、下の世話、ベッドメイク部屋掃除、入浴、洗面と超人的な労働をしているのに比べると僕はかなり楽なポジションだ:それは僕にとってはきついのだけれど、時間内でやらなければならない文量が施設入社より多くなった:。

 毎日糞小便、モップと変わらないことを続けると頭が腐り、身体もきつくなってくる。
 糞がいつも貼り付いているな、小便もこぼしてと、イヤになりそうに傾いた、そして、これは ”うんち馬鹿” にならないといけないと悟った。嫌になるのはやめることだから、延命するとなると、 うんち馬鹿 しかない。糞小便をきれいにするさぎょうそのものになる、”なりきり” という、森田療法の本に出ていたと思った、のめり込んで役割に同化しなりきる力・ちから が必要だと思った。
 ほうき作業も、ほうきになりきり:モップ作業も、モップになりきり:洗面磨きも、洗面になりきる: それは、自分の枠を取っ払って馬鹿になり、自分をもっと大きなものに委ねる・ゆだねる ことだと思った。小さい自分にこだわらず、もっと大きな、馬鹿という船に乗り、乗組員になってしまえば積極的な大きな世界が広がっていると思う。わずかにそれを感じ始めている。だから、川島氏の上の発言は、今の僕にとって大きな意味を持つ。内容的な大枠は同じことを言っていると思う。

 川島氏の文章は、川島氏と言う人とはアンテナが近いと勝手に僕は決めつけて馴れ馴れしく読んでいる。サッカー選手の苦悩のすべてが詰まっている良書だと、反対派ではない僕は決めつけた。順番に読まず、読みたいところを読んでいる。第2章 心を養う、18の人生訓 だけ読んでいる。
 アマゾンレコメンドのメールで、 重圧をコントロールする術・すべ がある という副題に惹かれて買ったが、僕にとっては大きな意味を持つ本となった。応援しています。僕にはわかりやすい人柄に感じられ、勝手に親近感を抱きました。川島氏はスターですが、僕は文章が素敵なので尊敬しています。youtubeも、2パーセントは必ず反対派がいるように、川島氏も全部が味方とは本を読んでならないでしょう。僕はこの本から多くを学んでいます。