H君は清掃が速い。

施設で働いている同僚に僕は最初あだ名をつけた。ねずみ君とか。それをNARMのカウンセリングの先生に話した。それは僕の一方的な物言いであまりよくないと思っているとも先生に話した。すると、それをカウンセリングで扱って頂いて、ねずみ君について逆転した物言いをするように誘導されました。ねずみ君のことを僕は好きなんだ、みたいな。ちょっとこの辺よく覚えていないので勘弁。
 すると、身体が強張っていたのが、柔らかく温かくなった。その体の温かさを感じるように、身体で起こっていることを味わうように指示された。これによって、ねずみ君に対して僕がわだかまっていた、(ねずみ君は仕事が早くできる人で、僕は劣等感を持っていた)のが、ちょっと人間的なつながりで付き合えそうな感触を持てるようにして頂いた。

 先日、清掃カートを片付けていて、ねずみ君の、(もう、このあだ名辞めよう、H君にしよう)、H君のバケツが水を溜めたまま出っぱなしになって片付いていなかった。帰る時に、慌てて片づけることになるだろうから、僕からH君に「バケツが出ているみたいですよ」みたいに言ってみた。
 すると、H君はありがとうかなにか言って、慌てて片づけに走った。その速い事。僕の3倍くらいに速さだった。これだもの、H君の仕事が早いわけだよと思った。
 僕は首が潰れていて、下向きの力が身体に加わっていてブレーキを踏んでいるような状態だけれど、H君はそれがないので、速くアクセルを踏むように素早くできてしまう訳だった。H君のことを観察出来て、声かけしてよかった。H君の早い仕組みが分かったし、声かけができたし(これはカウンセリングの先生のおかげです)、良い事が2つもあった。先生、ありがとうございました。