他人に家族と言う切り口で関わる:ホスピタリティを育てる物語、久保亮吾


 施設で僕は作業をしている、働いていますが、入居者様はお客様で、僕はサービスを提供する立場なのかなと思い、サービスの本、ホスピタリティの本、を購入することにした。

・ホスピタリティを育てる物語 久保亮吾 翔泳社 2019

 この本、お話形式でホスピタリティを説いている。寺さんのと言う人がホスピタリティを持った人で、その人を主人公が観察して学んでいくという形式。

 寺さんは笑顔を向けて接客する。お客様の顔と名前を全部覚えている。大変なんじゃないかと思いきや、家族の名前と顔を間違える人はないから、それと同じだという。

 そう、この家族という切り口が素晴らしいと思った。僕は他人というフィルターで入居者様、介護士さん、同僚/上司を見ていたけれど、そうではなく、家族と言うフィルターで関われる可能性を教えてもらった。
 この転換はものすごく大きい力をもっている。この人との関わり方、切り口は僕にとってすごく大きい。
 
 この家族と言う切り口で、交通機関の人たち、歩くときの車の人や通行人にも当て嵌められたらなあと夢想します。