本を読み始めて::認知症と目標の本

お久しぶりです。僕は施設で掃除をしていますが、お客様は介護を受ける方たちです。認知症と呼ばれる側に移行しつつあるお客様もいらっしゃいます。
 僕は認知症というのは、なってしまった、取り返しがつかないという偏見を持っていました。しかしこの本を読んで(途中まで)、脳に障害を持って、その障がいゆえに機能が失われただけの、原因結果のわかる単なる病気だという、偏見は必要ない方たちだというのが分かりました。僕自身55歳で、爺さんに突入しつつありますが、僕自身が認知症になることに怯える必要はないのかも、という理由ある認知症という理解を持ちました。ただ、世間の偏見は大きく残っているし、周りの人が偏見なく付き合ってくれるという楽観は持てません。この本は、認知症の主人公に対して、介護する人の視点、その主人公の認知症の視点という2つの見方を軸に最初、状況マンガで進み、次にわかりやすい説明文が続きます。僕は素晴らしい本だと感じました。Kindle Unlimitedに加入しているので月額料金を払い、後は0円で読めます。機会があれば読まれることをお勧めします。(図書館を含め)


マンガでわかる!
認知症の人が見ている世界 川畑智著、遠藤英俊監修
2021/04 文響社

第1章 認知症の世界をのぞいてみよう
症状1 「何度も同じことを聞く」 ~短期記憶の低下
認知症の人は常に「記憶しよう」「覚えていたい」とがんばっています
引用を含む僕の理解
 アルツハイマー認知症は、脳の海馬の萎縮からはじまる。海馬は脳に入ってくる情報を一時的に保持、その中から必要な情報を選ぶ部分。
 海馬萎縮は短期記憶が衰える、物忘れ、物覚えが悪くなったりする。

 認知症の方の何度もいったり聞いたりするのは海馬の衰え、短期記憶の障害が原因ではなく、
「ちゃんと覚えていたい」「周囲に迷惑をかけたくない」という立派な気持ちの表れのせい。
 忘れることが不安で、常に記憶しようと意識している。

 短期記憶の障害で不安を持っている。その不安に寄り添う対応としてあげると優しい関係が築ける。同じことを聞かれても目くじらを立てず、同じこと言ってあげたり、
「私が覚えておくから大丈夫よ」と言ってあげるとよい。

 
目標を「達成する人」と「達成しない人」の習慣 
嶋津良智(しまづよしのり) 明日香出版社 2014

 この本を何年振りかで読み始めました。前に読んでついていけず投げっぱなしになっていました。今読むと、ついて行けそうです。最初の「はじめに」のところで、ビジネスマンとして成功しているアピールがありますが、今は気にしないで読み飛ばしました。これは、読者の間口を広げるための伏線だろうと理解しましたし、僕にとっては重要ではないです。前に読んだときは重要だったかもしれないけれど。(惑わされた・まどわされた)
 読み進めて、僕の目標は慰問のリコーダー演奏ならよいだろうなと浮かびました。ロック歌手ではなく、リコーダーで童謡を吹いて、バックに流れる演奏は全部自分で作るとかして。(リコーダーの楽譜にはカラオケ演奏もついていますが、それを使わないで)
 古い歌謡曲を吹いておじいちゃん、おばあちゃんに喜んでもらうとか。(僕も55歳なので、おじいちゃんというより、僕の上の世代に対して演奏することになる、というのが正しい表現だろうとも思う)
 これなら実現可能そうだし、絵を、成功した絵を思い浮かべるのは簡単だ。実際に慰問のレベルまで行くのは簡単ではなさそうだけれど。

 この本をちょっと読んでみて、読みながらまとめて、書いて、自分の問題をこの本に当て嵌めながら理解し、自分のものにしたいと思った。p51まで来たけれど、もう一度最初に戻って、書きながら読みたい。
 小さいことが大事らしいから、掃除も大事にしたい。小さなことの積み重ねは、掃除につながると思う。