汚れの科学


 作業所では人事で、僕の掃除機かけの役割が削られました。女性がやることになりました。急なことなので、最初の2日間は、気が抜けたようになってしまい、顰蹙を買いました。昨日から、代わりに朝、窓ふきをしました。でも窓ふきなど限られた場所はすぐ終わってしまった。

 僕は掃除でも貢献したいと思っていましたが、掃除でやることがなくなり、自分で仕事を作れないかと、空港清掃人の新津春子の本を検索しましたが、基本だけで役立つ情報がないように思えました。それで、

「汚れの科学」 という本をKindle ダウンロードしました。

最初のほうから読みだして、簡単な化学式は良かったのですがハチの巣みたいな6角形になると、何を意味するのか分かりません。本は簡単なのでついていけますが完全には理解できなくなった。
 
 作業所では、カーペットに染みに塩素をかけて、蒸気を当てて取ろうとした。この本を読んでそれは良くなかったみたいだなと感じた。
 科学的な理解だと、コーヒーか何かをこぼして、その上に歩いたりして油がついて、時間もたってしまったのを塩素漂白しよとかけた行為が、本当に汚れを取るために最善だったのが怪しい事みたいに理解できた。本来なら、台所洗剤をかけてゴシゴシこすって、出た水分を水で濡らしたタオルで拭きとったりしたほうが落ちたのではないかと思われる。それではなく、塩素をかけたことで、完全に素人判断で最強と思われる手を使い、逆効果をしたのじゃないかと思った。

 ここからも僕の素人判断だと、塩素を中和し、それから台所洗剤で落とす方法がよいのではないかと思う。

 新津春子さんの学ばれた掃除の理論を教えてほしい。師匠は誰だっけ。その人の本を買えばよいのではないのか。調べたけれど、本が分からなかった。

 検索で、塩素を中和するのは、チオ硫酸ナトリウム・カルキ抜きらしい。それから、酸素系漂白剤で色抜きをしたらどうだろう。混ぜるな危険だから、一段階手間を入れる。

 とりあえず明日は、台所洗剤・中性をかけてみたい。多分落ちないと思うけれど。

 人事という、他者の決定で、僕の生活は変わってしまった。こんなにも他者の力は偉大だったのか。平伏すしかないのか。ハハ―。頭を地面にこすりつける。