父と顔を合わせた。父は元気そうだった。元気なうちに病院様は面会を許可してくれたんだなと思った。母と落ち合って、父の病室まで母の車いすを押していった。

 次回の父のタブレット面会も父は元気でいてくれそうだと感じた。

 父にはこの野郎という気持ちと、元気でねと言う気持ちがある。それは父の元気な時に意地悪と言うか虐待と言うか、されたからだ。でも死に近くなってきた父にこの野郎を言っても通じない話だとは思っている。

 それでもやはり父の前の行いを心から許していない自分を持っている。父のペニスを見て、自分のペニスの存在を感じて、父に委縮する自分から脱しないと完全には父を許せないと思う。