テレビを見ると、ひとが街からいなくなり、商売が傾いている。日本と日本人、世界の人々はどうなるのだろうと思う。亡くなった方々もたくさんおられる。
・ 作業所は毎日開いて、皆やって来る。僕も通っている。昨日マスク作りを少しやらせてもらった。今日は新しい着物をもらった。珍しいことだ。客注に穴を開けて、そのあと汚い着物が多かった。数えるほどしか着ていないであろう真新しい着物だった。緑色の花とか橋とか船を同じ緑色で描いている。緑もぴかぴかする緑で透かしではないけれど、それみたいに緑の織り方でそれらの絵を描いている。もう少しで、解体は終わる。出来れば穴を開けたくない。
今は着物の解体が楽しい。脇の下とか、一点に絞って糸を縛っているところの糸を取るのは難しい。慎重に進めて切断する。一センチ四方の布に糸が通ってよじったりして結ばれている。いつもこれには悩まされている。徐々に責めたり、遠回りに責めたり、一気に切断したり。
・ 調子が悪いのか、爺に付きまとわれた。家への帰り道、家まで350メートルくらいのところでだった。巻きに巻いて20分くらいかけて巻いて帰った。ぶん殴って罪に問われないならぶん殴りたい、めんどくさい爺だった。途中、顔を覗くため、こんにちは、とあいさつした。最初そいつが先行し、こちらの思惑を感じ取って進んだ。あいさつしてからは僕が先行し、お別れし、また出会ってそいつは帰っていった。バカヤロー。
・ 2か月くらい前の朝のNHKで、アメリカのベンチャー企業で、社長の給料と従業員の給料を同じにしたら、みなやる気を出して、売り上げが何倍かになったとか？ とにかく、トップが給料を独占するのではなく、皆同じにして平社員の給料が上がると業績が上がったらしい。なんか社会主義みたいな気もするけれど、トップが多い収入を得るというのは変だとうすうす思っていたので、すごいこと考えるやつがいて実践しているのだなと影響を受けた。僕もビジネスのアイデアが一つあるけれど、会社を興すという妄想の中で、その会社で実践したら面白いだろうなと妄想と股間を膨らませた。目と股間を充血させた。キンコンカンコン。終了。
