本:継続するコツ、坂口恭平(p100まで来た)→挫折という嘘

継続するコツ、坂口恭平祥伝社、令和4年12月

 p97まで読んでいます。この本は、正解はこうだ、と提示する how to 本ではありません。僕が思っていたのとは違う感触を持っている。
 継続できなくなるのは、自分に才能がない、向いていない、他の人より下手ではないのか、毎日進歩しなくて自分に失望した、といったようなものだろうとこの本を読んでいる僕は意訳しました。

 作者はこの本で、p94 引用:僕は努力したからとって、自分が何かたいそうなものを作り上げることができるとはハナから思っていません。:

 とあったように、大人びて冷めているし、背伸びをしてない。

 恐縮ですがこれを書いているkurage0147130は、幼くバカだったので、坂本龍一になれると思い、初代クラビノーヴァを買ったのだった。もちろんピアノの才能はなかった。バイエルは終えることができた。コードを覚え曲を弾きこなす、指が速く動くなどはできず仕舞いだった。

☆ここで皆さん気づかれたように、この本の作者と僕の決定的に違うところは、坂口さんは自分に期待などしていなかった。たいそうなものを自分が作るという妄想は湧かなかった。
 対して僕は、坂本龍一というすごい才能を見て、僕も才能がるのではないかと勘違いした。しかも、自分に凄いことを期待していた。坂口さんはそういうところは全然ないようにこの本を読んでいて思う。この違い、天と地ほどの違いだと思う。僕も自分に期待していなければ、挫折するというよくありがちな回路を使用することなどなかっただろう。この挫折回路が発動されるのは、自分に期待する人が使うやり口だ。僕はその典型。

 しかも坂口さんは、自分に何も期待していないのに、日々継続し、少しずつ上達している。この開きは、坂口さんと僕の開きは何なのか、この本をもっと読めばわかりやすく提示されるかもしれない。期待しないから継続できるという戦略なのかもしれない。僕は自分に期待し過ぎて挫折回路を使って、ダメなんだとおもう戦略。というか手法。

 p100まできて、坂口さんは発達障害なのかもしれないなあと漠然と思った。僕はADHDっぽいところがある。

 この本、ちょっと変わったスタンスだと思う。成功を求めず、継続を求めるという野望。自分には何にも期待していない。辞めちゃう人の分析も最初の方に出ている。ここを読んだだけでも良かったなと感じた。僕はまだ自分に期待している、すごい才能がるのではないかと。歌でいえば、ミーシャには絶対勝てない。ミーシャの舎弟として雇ってもらうくらいだろう。ミーシャのうたは凄いと思う。人間的にもラジヲを聞いていて魅力的だと感じるし。星空のラジオ。

 でも僕はミーシャにかなわなくても、感情発露ができるし、ストレス発散できる、勝手な歌い方で切り込んでいける。そこは自慢できる。ここは僕の強みだと思う。音程リズムはいい加減だが。
 僕のうたが続かないのは、坂口さんの分析したようなのに近い。凄くなろうとして勘違いしてきた。ただの感情発露なら続くんだろうか。歌にむらもある。出来不出来の差は毎日大きい。(続けた場合)

 最近、僕は才能がないのを感じる。才能が有れば毎日歌っているかもしれない。ほんにもあるように、続けると、先が見えてくる。自分の手法や守備範囲の大きさが。それが小さいので辞めるのかもしれない。大したことないなあと見透かすことができるから。

 でもそれも、偽りの辞めかも。ほんでそんな感じで指摘されていたような。

 本をもうちょっと読んだら続きを書きたい。