敗北宣言:凸凹コンビ誕生。。

 今日の話は朝から始まる。
 近所にデイサービスに通っている爺っさんがいる。両手に杖を突いて歩いている。その人から、おはようと挨拶された。一応先輩だし、まだ歩けるし、どういう態度でくるかわからないので、おはようございます、で答えた。
 この人、5年くらい前、まだ元気だったころ、僕に絡んだ時期があった。最後は刃物を取り出した。対抗すべくゴルフボールを自転車を押しながら握って敵対した。それ以上相手は踏み込んでこなかった。


 今日の作業所は、走っていると言う 感覚が持てなかった。最終的には男でぶつかっていくと言う感覚だった。それで攻撃的になりすぎ着物に穴を開けた。明日また冷たくあしらわれるかもしれないが。
 僕は最近、作業所で嫌われていると思うので、嫌われもので行こうと割り切ろうと思っている。昨日は家で、Red hot chili Peppers の Californication 9曲目、Emit Remmus を歌った。歌い方が悪い部分を出しているというか、汚い歌い方だったのでやろうと思った。嫌われものを表現しようと思い歌った。まあまあだった。

 この間のブログで書いた、僕のことをぶん殴りの気持ちで横を通り過ぎて行った女性、僕は男で走る気持ちで作業していたのでこの女性の勢いに持っていかれなかった、とのいきさつを少し書く。

 この女性、僕より後に作業所に来た。その女性の素振りから僕に気があるのかなと思った。でも、最初から論外だと僕は決めついていた。その女性は覗き込むような眼で何回か僕を見た。
 3か月くらい前には、変なグシャグシャという音をまき散らしてごみを捨てることが何度かあった。こん畜生とは思っていた。それで、2か月くらい前、その人のほうを向いて、念を送り、こんちはー、と大きな声で声をかけた。そしたら女性怒るかと思ったら、こんちわー、かと言いながら去っていった。

 その後、作業所の玄関に僕が織って売れ残った裂織のバッグを持ってきて、馬鹿モモヒキ―(僕の仮称)が作ったんでしょ、と言いながら立っていた。僕は正直に売れ残ったやつと答えた。そのあとも、僕はその人を好きでいればいいのかと投げやりな態度で見たりした。しばらくその女性は静かだった。
 そのうち、何で僕がその女性を好きでなきゃいけないんだとまた僕の側が攻撃的になって思っていた。そして一昨日のぶん殴りの気持ちで横を通り過ぎるというその女性の態度になった。ゴミを持ってきたので受け取ったがこぼれたので拾おうとし、その女性もかがんでいたので頭がぶつかり合った。なかなか凸凹コンビじゃんとは思った。

 今日は、作業所に行って最初から僕に気のある女性がいたのだけれどその妹のほうがいいと僕は態度を取り、その女性を激怒させたようだった。それで、その女性からは冷たい仕打ちを受けるようになった。それはしばらく続いたが、最近はそうでもなくなってきた。
 まあ、作業所には中年女性がたくさんいて、なんか冴えないなあ、と冷たく見ていた。そして若い女の尻を追いかけまわす僕だった。でも今日、その作業所に行って最初から僕に気のあった女性を見て、中年女性とはたんに年を経て、年月が過ぎただけか、年を経たから冴えないのかと、受け入れる気持ちになった。それは、ぶん殴りの女性を受け入れてそう感じるようになったのだった。僕は心の中では高校生のままだけれど、中年女性のように、高年齢男として自分を受け入れなければならないなあと思った。若い女の尻を追い掛け回すのは卒業するかもしれないし、まだ未練があるかもしれないが、自分の高年齢も受け入れ、ぶん殴り女性も受け入れて、最初の女性にも優しく接してもいいのかもなとは思った。

 ぶん殴り女性は過激な態度に打って出てくるが、それは、ぼくが端から・はなから 女性と見ていないところからくるだろうとは気づいていた。冴えないことは論外だと決めつけ、女性とは見なかった。しかしここへきて、受け入れざるを得ない。敗北宣言だ。女性に負けた。高飛車な態度で中年女性を見下してきたが、負けを受け入れざるを得ない。中年女性を排除することを撤回せざるを得ない。自分の高年齢も受け入れなければならない。糞っ垂れ爺だと。糞っ垂れ爺の:馬鹿モモヒキ―だと。

 全部ぶん殴り女性が撒いた戦略で僕が負けを受け入れたことによる新たな地平、爺を受け入れ、中年女性を年を経たためなだけだと受け入れる、ここに敗北した。尻に敷かれる男として生きていくのか? なんか嫌だなあ。でも、ここは負ける場面だ。思いっきり負けなければなるまい。僕が偉そう過ぎただけだったのかもね。高慢な爺。それが僕の正体か。

 よって、中年女性はみんな蘇って・よみがえって復活した。中年女性を排除できなくなる。高年齢爺誕生。若い女は脇へ追いやられるかもしれない。
<おわる>