マスクの型紙を布に写す作業をしたので、今日も続きの切り抜きをしようとした。
 それが指示で、客注になった。袖を取り除けと。フリースみたいな生地でポケットに老眼鏡とチョコレートが入っているような古びたものだった。なぜに金をかけてまで袖をとるのかわからなかった。

 穴を開けないようにと釘を刺されたので、丁寧にやることにした。縫われている糸の柔らかさと布地のフリースみたいなので取り除くのが難しい。目をくっつけてやって疲れた。それで、前に僕が買って会社がお買い上げになられたLED付きルーペを借りることにした。ライトの電池はないので、たぶん、電気スタンドの光源を使用した。

 拡大鏡で拡大して、布地の糸を取り除いていった。一日がかりだった。糸はロックミシンで縫われていた。結構厄介だった。一日仕事、3時間弱かかった。

☆ 何が言いたいかというと、僕はルーペを覗き込むという行為を通して、ダイブしたような感覚で一生懸命集中して取り組んだということです。お金をもらっているので当たり前ですが、今日は集中してやった。そしたら、陶芸班の先生の反応がよかった。いつもは僕は嫌われているのだなという反応をもらっているのが今日は少し違った。ここの人たち、作業所の人たちは、技能がない人は認めないのかもなとは感じた。この間も客注に穴を開けて嫌われたように。

 一生懸命やったので疲れた。帰りの交通機関はすいていたので、ストレッチしながら帰ってきた。おわり。