雑記9/2 Wed

 作業所の穴をたくさんあけた着物の続き、クローバーのリッパー(ヘッドが小さい、値段が高い)で穴を開けないようにやったが、糸だけ着ればよかったのに生地に負荷をかけてしまい2か所穴を開けた。

 スタッフに嫌われると思ったが、そんなでもなかった。意外だった。でも、穴をたくさんあけたことは覆らないし取り返せない。丁寧にやろうとはした。

 穴をたくさんあけたわかったのは、襟を太い絹糸でがっちり縫い付けてあったのは、破れやすく薄い生地だということ。だから太い絹糸で裂けないように裏をつけた作りにして守ろうとした。それを見抜けなかったのは敗因だった。

 クローバーのリッパーでないと太刀打ちできない箇所があるのも今日やってみてわかった。


 ・いつか笑える日が来る ー我、汝らを孤児とはせず 、奥田知志、いのちのことば社、1500円+税

 経済的困窮、社会的孤立という形でホームレスを捉えている。家に住めるようにしても、心のケア・仕事で他者とつながったり・この本の中のように、片道1時間の道程を毎週通って家に住めるようになった人をケアした方がいて、それが家に住めるようになった人の心の孤独を溶かしていった。この2つが解決されないとホームレス状態の人の改善はない、という考え方を提示している。
 野宿の人は、いつ襲われるかもしれない、食べ物がない、社会から切り離される、などの仕事がないというだけではなく、社会的に死んでいると。社会的死と、生物学的死の2重苦を背負わされていると。

 このほん、倫理的な本で、ホームレスの方や著者には悪いが、おもしろい。とても面白く交通機関で楽しんで、引き込まれて読んでいる。いつだれがホームレスになってもおかしくない、だからこそ、そこから出られる道を作りたいというような著者のマインドを感じる。
 僕は、一人暮らしをして、行き詰って、親に引き取ってもらったから今がある。それがなかったらホームレスもできなかったろうし、死んでいたと思われる。いつ誰がこの道に転落するかわからないという、恐ろしさ、凄みを感じる。
 今はコロナで失業者は増えているし、困っている人はたくさんいると思う。倒産という、追い詰める状態は続いていると思う。誰もが先行きが見えない状態で、コロナにかかることを避けようとしている。内定取り消しも多いし、就職できない人は当たり前のように増えていると思う。

 そういういみでも、社会的整備は重要だと思う。他人ごとではないから。声をあげて頼ることは大事で、それを受け止め道筋をつけるということの大事さだと思う。投げ出される転落人生は誰にでも起こりうる。だからこその社会的整備の大事さだと思う。
 著者は、この世で、だれもしなかったことを実際に現実化した、ものすごいことをしていると思う。人間を扱い、人間を助けることで、著者も一緒に成長されたのだと思う。小さなことをして、小さなことに生かされていると思う。小さいことが一番大事なのだと思う。小さいことができるというのは、そのひとの大きさだと思う。小さなことは明かりで輝きだと思う。相手も自分も照らされる。


 海外商品扱いのDVDショップで、ベティちゃんを買って届いた。ベティちゃんは毛糸のパンツを穿いていて、男に連れ去られ、柱に巻き付けられたりする、だから放送禁止になったりしたのだと思う。色っぽくとても楽しいものだと思う。犯罪を肯定するという意味ではないです。作品のアイデアをいろいろ繰り出しているという点。
 アメリカ初期のアニメーションはどれも楽しい。ポパイはあまり好きではないが。