便器掃除

 トイレ掃除を2日前していた。僕は2日前と昨日は調子が悪かった。床を拭いていて、なぜか熱心だったが奥の方を拭いているうちに姿勢が低くなり、便器にキスすることになった。

 その口でペットボトルの水を飲んだ。僕は何と清潔感溢れる好青年なんだろう。もちろん嘘で糞爺なのだが。
 自分でも参ったと思ったが、キスしたものはキスしてしまったのだから後戻りはできなかった。冷たい感触が残った。

 それにしてもあの便器のデザインは素晴らしいなあ。広がりがあり、糞尿を受け止めて。だから拭いていて僕も気分が上向き、運気も上昇するのではないかと錯覚するほど素晴らしいと思う。


 父は退院後の話が進み、退院後は別の病院でリハビリを受け、家での生活に向けての訓練を受けることになった。僕もそれの面接があるとのことだった。(面接と言うが何のことかよくわからなかった。あまり気にしていない。誠実に受け答えすれば済むと思う。)

 調子が悪かったので作業はノロノロだった。ボスに、生地を織るのを、指令を受け、織っているがランダムとのことで、明度と暗度極端な糸を並べぶつけたが、ボスがいいと言ったのはグラデーションの徐々に色が変わる部分だった。
 人の指示は難しくて、ボスにはイメージがあったのだろうけれど、僕がわざと変に織ったのはダメで、心に忠実に徐々に色が変わる部分を評価された。なんだ、と思ったが。そんなものだろう。5まい(30センチずつ、捨て織り5センチで続けて織る)織る予定なので、次のからは心に忠実なのを作る予定。それでどういう評価になるのか。

 ボス自身がチラシを見て、このようなのと言うののイメージがあったので、なおさら指示がややこしくなったのだと思う。僕も混乱した。ノロノロ織った。<終わり>