new book / 16 Thu /  お前アホか?

new book マインド ワンダリング

目次が細かく出ている。図書館の本の網羅本みたいなので見つけた。

いいのか悪いのかわからないけれど、サンプル・ボタンで見ると硬そうだ。


・英語を使いこなすための実践的学習法/田中茂範/大修館書店/2016

がすんなり読めれば読めるだろうと思うけれど、どんなものでしょうか。

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16 Thu

 リコーダーを吹いていて、男が十全に機能しない気がするのは、勃つ機能があるとリコーダーを吹きながら主張していないからだと気がついた。というかわかった。

勃つ機能があるという主張をすることで男と言えるのか? 隠そうとしていたのだけは、ハッキリしている。恥ずかしいというのか。 

男と勃つというのは、密接なのだろうか。

なんか解決しつつある気がする。一件落着に近い筋のところにいる気がする。


2017年3月15日(水)

「彼女」





 足をすくわれた。転んで立ち上がれなかった。手をついて、膝を立て、何とか起きようともがいて2回目で立てた。ツルツルの凍った道路で転んだのだった。薄雪が積もっていて、下の鏡面のような氷に気がつかなかった。怪我しないだけ良かった。悪態もつかず、さっきまでみたいに歩き出した。雪の白い世界。寒く頬が突っ張る時期。

 あの娘の特徴は、気取りがなく、自然体で、偽りがなく、背伸びをせず、僕を見下さず、僕に見切りをつけたようで、仕事熱心で有能らしいこと。僕がこの娘に関われる権利を有するためには、彼女の美的資質に惚れる必要がある。容姿ではなく心の美しさに惚れている必要がある。僕の視点と、美意識、他者の目に留まっていない彼女の特質を掘り出していないと権利が発生しない。僕はまだ若い娘に目が行き誤魔化されてしまう。それは僕が何も見えていないからだ。

 僕が僕の人生を生きないと、彼女も現れない。僕は眠り、彼女は霧の中で見えないままで眠り込むだろう。掘り出すためには、本気で立つ必要がある。まわりにビビッている僕に、膝を曲げ、手を付き立ち上がる力が残っているのか? 自分の人生を歩きはじめないと彼女は消えたまま。本当に欲しているのは独自の視点だ。

彼女はダサく、すこし太っている。僕より年上らしい。子どもは望めない。彼女は心が美しい。たぶんそこは正解。なぜ立ち上がれないか。手足を縛られたまま転んでいるのか。自分の側の男に正直になっていない。自分の心の部分に、自分の内側に男が発見されていないから。僕は寝んねだ。僕の側の男は何かを指し示している。独自の視点で女を見ること。若い娘の色香に惑わされないこと。本当の魅力は何か。自分に対して安全そうだからか? それもある。でも何かをあの人の雰囲気に見ている。あの人は何かを言っている。利己的ではない、安心できる何かがある、と踏んでいるから引っかかる。幸せになれそうな予感もある。足は鉛のように重い。まったく動かず。彼女から何かを抽出して何が本体なのかわかる必要がある。僕も何時間か出産されてから経った仔馬のように、脚で立たないといけない。たぶん僕は本当には立って歩いたことがない。


自分の中に男を見つけたら、彼女も僕も立って歩けている、彼女の存在が立ち上がり、僕自身は走っているかもしれない。

自分にとっての男とはなにか。強いことではない。格好いいことでもない。頭も悪くていい。引きずって歩いてもいい。情けない僕は堂々と歩いているだろう。男とは惨めで格好悪く、弱そうで、間が抜けているのかもしれない。そこを見ることのできる僕が、彼女を見たら、彼女はどんなふうに眼に映るのだろう。人間味のある存在なのだろうか。



 




・ 今日のカウンセリングで、僕はだいぶ大人になり、自分の側の男に、涙を流すような弱さを見つけていい、そういう男が自分にとっての男なのらしいと、気づいた。強さを志向するのではない。非常にボロッちく、情けない、それが僕の男の部分。お前アホか、というバカでいいかもしれない。

 男の尺度は自分で選んで決めていいと、そう言えないか?