先輩の後ろ姿を見ながら(nuno-zori)

2016年7月14日(木)


「先輩」

 先輩は僕より若いです。昨日nuno-zoriが編みあがって、今日は鼻緒つけでした。



 僕は何も知らないので、一からすべて先輩に習いました。教えられてもできないのは、やってもらったりした。


先輩はnuno-zoriの工程を全て一人で荷(にな)ってきたのがよくわかった。細かいたくさんの工程を手を抜かず、報(むく)われないのを顧(かえり)みず、妥協せずにこなしてきた。その技を教えてもらった。(何も覚えていないので、また習う。)



 先輩は偉大だと思った。よく毎日4時間これだけにつぎ込んでいる。僕は2時間しか関わっていない。着物の糸ほどきと言う手があり、そちらに気持ちを分散できる。



 Nuno-zoriは、先輩の指導もあり完成した。これからが勝負だ。醜いのを作ったので、先輩に少しでも近づけられるよう毎日精進していく必要がある。逃げずに向き合えるか、報われないことに不満を言わないでいられるか。先輩は爽やかだ。愚痴を持たずにいられるか。腹を据えられるか。



 僕は逃げ出したいという基本的な逃げ腰がベースにある。