今日は調子が悪かったらしく、作業所の皆、敵になりました。くたばれと思われました。

 そして台所にある包丁で刺しに来そうでしたが、最近の割り切りがありました。犬死やむなしです。情けなく、格好悪い、血を流して死んでいく役割です。お先に失礼、向こうで待ってるから早く来いよ、という役割です。これもやむなしでした。ここまで割り切ったからか、攻めてきませんでした。本当に犬死することになったら、惨めで、弱弱しく、悲しく死んでいくことになるだろう。この部分は割り切りと切り捨てしか考えられない。

 これを書いているので今のところ生きています。帰りの交通機関では、両隣の男、正面の男と、僕のことをくたばれと思っているので、こちらも容赦することはできなかった。イメージの父に父の名前は馬鹿ふろすきー(父の仮名)といいます。

 その馬鹿ふろすきーに、いつまでも威張ってられると思うなよ、お前がどんなに怒りと憎しみと力と暴力で自分の要塞を固めても、負ける時もあるんだからな。馬鹿ふろすきー、いつかはおまえを倒してやるぞ。馬鹿ふろすきー、首を洗って待ってろよ、と、仮想父に話しかけ、攻撃を向けました。これを交通機関で行った。一人置いて隣の男は、スマホをいじくってよろしくやっていた。俺から見ると、スマホをいじくる輩はマスターベーションをしているとしか見えない。そういう汚らしさを感じる。げーむかもしれないが。

 馬鹿丸出し権左衛門(僕の仮名)としては、だんだん、いろいろと絞り込まれつつある。自分の場所は小さく、力も小さく、影も小さくなりつつある。清水眞砂子ゲド戦記の翻訳者のこころの時代をこの間見た。小さいころ万引きをしそうだったこと。魔女狩りの現場にいても、焚きつけるがわではなく、立ち止まって一歩引く、ような立ち位置でいたい、という話にさすがだなあと思った。ちょっと違うぜ、なあと感じた。影との闘い、第1巻は、ものすごく楽しいが、あの本のすごさは、この翻訳者だからそう感じたのかもなあ、と思う。

 鼻くそほじくり屁をぶっ放す太郎左衛門の丞(僕の仮名)としては、半分どうでもよくなりつつある。客注2枚目は、無事終えた。作業所の中での僕の場所は、だんだん寂しく、小さく、弱い場所になってきた。ぶひょん。この回終わり。