・ コースターの織りが終わり、玉結びになった。まったくうまくいかない。昨日から今日へ続いている。

 ある日も敗北感が強く、調子も悪かったのか、母のイメージを持ち出して状態改善させようとする状態だった。家へ帰って、john Lennon, mother を歌ってみた。原初療法をやっての歌なのだろうけれど、自分の心の手続きなしに果実だけもぎ取れるのか、という短絡でやってみた。最後の怒鳴りはいつもやっているので簡単にできた。ほかもまあまあだった。
 レノンさんはきちんと心の手続きを踏んでアルバムを作ったろうに、結果だけ食べようという僕は歌い終わって心の手続きに入った。

・ 部屋を暗くして地下室へ降りて行った。ドアを開けて、幕があったけれど、破けているようだった。眠いので寝た。


 次の日の交通機関で地下室へ降りていくと、クシャクシャに丸めた幕か紙の皺くちゃなのがあった。たぶん母への屈折した気持ち、破けたようなクチャクチャのような怒り憎しみみたいなものだろうけれど屈折していて母へストレートに伝えられなくて落っこちて打ち捨てられていたのだろう。

 母に登場願って、母に対して投げてみた。きちんと受け取ってくれて投げ返してらもくれた。投げたり投げ返したりした。キャッチボールをしたんです。皺くちゃの僕の気持ちの紙を丸めたゴミで。ゴミとはいっても僕の気持ちが捨てられているのでゴミとは言えず気持ちの屈折した大事な丸めた紙です。何回かやり取りしてやめました。交通機関に乗りながらやったので、落ち着かなかったけれどやり遂げた。


¥¥ ・ 作業所では、玉結びが下手なのがネックで、ここにいつまでいられるだろうかとよぎる。よぎるというか思う。裂織のバッグを作れるか、織りと縫製両方できるか。玉結びのコツの本はないか。そんな考えで支配された。手芸に先行きがなかったら辞めざるを得ないなと。

 結び方の本と小物づくりの本を買ってみた。店舗で本を見て、やる気になるようなわかりやすくて初歩的な本を選んだ。インターネットで買うことがほとんどだけれど、本はやはり目で見て確かめないと駄目なもんだなあと思った。店舗の良さを痛感した。ネットで注文しないで、店舗の実物本を買った。

 作業所では辞める感が強く出てしまった。やるだけやったら、撤退もしょうがない。その選択肢も排除できない。やることをしないで逃避するということもあり得る。ぼくのやりそうなことだ。そういう敗北もあるけれど、どん詰まりまで来てしまった。¥¥