今日は着物に穴をあけることが多かった。ろくでもなかった。やり方も一辺倒でよくなかった。
明日から客注をやることになった。穴は許されない。今日のは道行コートで目が細かいミシンの返し縫いのところを主に穴をあけた。
やっていてアイデアは浮かばなかったが、交通機関に乗っていて、ミシンの返し縫いなのだから、縫い針で一目人目掬って外すという方法が残っていたなと思った。これいいアイデア。堅実確実時間がかかる方法。リッパーだけで今日のをやるのは無理があった。
明日の分は客注とは言われなかった。でも2日くらい前にお客様が見えられて渡すと言っていたので、それが客注だと思われる。スタッフが客注と言わなかったのは僕の進退がかかっているのかなと想像した。
ここは緩い分、ものすごく厳しい部分もあるのでそういうことだろうと想像した。
脚注に失敗はない。でも、集中力がなくても穴はあけてしまう。今調子は下降気味なので怪しい。
時間はかけても確実な方法で穴をあけないようにしたい。というかこういう暗示はよくない。
アイデアが浮かばないときは、掃除でもして、頭の切り替えをして、技術を導入しながら乗り切っていこう。うまくいきそうもない時は突っ込まないで、一呼吸おいて、別の技術を導入したほうがいい。そういうものだ。
うまくいかない、うまくいかない、と突っ込んだのが今日だった。うまくいきそうもないのは、やることに対して技術を適用していないからだ。できないときは、新たな技術を必要とする。
もし黒地に黒い糸でとりにくかったら、LEDルーペを使おう。前には会社にあった。壊れていたら買いに行こう。電話番号も控えて、電池も予備を持っていこう。
乗り切るためにアイデアを出そう。アイデアが出ないときは掃除をしよう。掃除をしても出なかったら、他の着物をやろう。アイデアをひねり出そう。どうしても出そう。
End.