・身体に閉じ込められたトラウマ
ソマティック・エクスペリエンシングによる最新のトラウマ・ケア
ピーター・A・ラヴィーン
星和書店 3500+税
これを読んでいます。僕は良い読み手ではなく、自分で歪めているので正しいことは言えない。
本を読んでいて、最初のほうのクライアント、ナンシーに触発された。このかた、ピーターのところに治療を受けに来た方らしい。別の医師の紹介によって。ナンシーがトラウマの治療の沸点に達した時、この時分岐点にいたらしい、さらにトラウマを負うか、回復するか。
ピーターはとっさの判断で、走りだせナンシーといった。動物たちが、捕食者にとらえられる前に一瞬止まった後、全速で走って逃げるように。
傷を負った動物は震えることで、回復するらしい。ピーターが交通事故になった時も医師に救命隊に拘束して震えを止めることをしないでくれと指示した。ようなニュアンスの話だったと理解している。
このような話を読んでいたので、僕は自分の問題に取り入れた。
僕は調子の悪いとき、攻撃を増幅させて、自分の側の攻撃心を増やして対処して、周りを退けてきた。
また、自分と向き合うのは、父母と正面から対峙して、立ち止まって、息を止めて、硬直して、静止のポーズのもと、相手の攻撃を全部受け止めなければならないと、受け身のポーズだった。
これを刷新した。
今日の調子の悪い日、手も止まって、凍り付きそうだった今日の調子のもと、父母の像を頭に描いて、その父母の像に向かって、走ろうとした。思い切り手を振り足を振り上げて、全力疾走しようとした。朝の公園で、ゆっくり走るポーズをやり始めたし、交通機関のターミナルでは実際にスピードを上げて走ったりする。(人気のないときに限るけれど) ベアフット走法をやろうとしています。
交通機関でも、全部僕の敵みたいに、周りが僕の様子をうかがっているとき、こちらの攻撃を高めるのではなく、上に書いたように、父母像のイメージに向かって、手足を思き切り振って走るイメージを心に描いた。
結果、こちらは凍り付くことがなくなり、自由度が増し、柔軟性が増えた。相変わらず、調子の悪さ、不利な日というのは動かないが。僕の側の態度と戦略が変わった。