フォーカシング : ジェンドリン

フォーカシング

 今日の作業所は、女性があの人助平よねえ、みたいな話からその被害の女性を性的に意識したりした。帰りの送迎車でも、隣の女性が僕が何かするかなという、悪い意味での誘い、罠を張ったりした。

 それで否が応でも自分の中の母と向き合わざるを得なくなった。帰りの交通機関は、なんか周りがしそうだったが、打開すべく読書をした。

 フォーカシング、最初の例の頭が良かった女性の話。僕が頭がいいという意味ではない。この女性、人間関係の中で自分の大事な特性に蓋をし触れないようにしていた。自分を偽って、周りに合わせて良さを封じ込めてきた。この話の女性は劇的に変わるわけだけれど、このある部分を僕のために頂いた。



 僕の中の母は硬直化し、暴君で、排他的で、わかったふりをするけれどすべて排除して認めていない。僕の中の父も似たようなものだ。
 この僕の中の母に僕は現在負けている。そして負けているほうの僕に興味があるらしい、周りの人は。僕に興味があるわけではない。僕になど誰も興味がない。僕は劣勢に立たされ、混乱し、不利な立場になっている。周りが興味があるのは、僕の中の母の部分だ。母に不利になっている僕の混乱に興味がある。だれも本当の僕を知らない。僕も本当の僕を知らない。


 自分の中の暴君の母の部分と、それに対して劣勢に立っている僕の、その力関係に興味がある。


:::作業所で川柳をひねった。:::

・ふぐり揺れ トイレ掃除も 終盤へ

 熱心に力を入れブラシで便器をこすっていた。その便器を磨いている自分の状態を詠んだ。

・指先で 我ここにあり 鼻糞君

 いつのまにか、鼻をいじっているうちにくっついていた。作業所でのことだったので慌ててティッシュでふき取った、というか摘まんだ。