父 Father 身体拘束


 肺炎で入院した父だったけれど、身体拘束のサインを僕はしていた。その時はベッドの柵をつけただけだった。
 今日行って気づいたら、ベッドの柵に父の手が縛られ、鼻に酸素のチューブが挿しこまれていた。

 安易に身体拘束のサインをしたのは僕だった。ここまでやるかと思った。父は病院スタッフに反抗的で、そういう兆候はあった、暴言も吐いていたかもしれない。
 理由は、痰を肺に誤飲していることと、酸素が減ってるとかいうことだった。なんかよくわからんが、大丈夫なのか、不安になるし、嫌だったし、僕自身が滅入った。

 休みのケアマネージャーさんに電話して、休みだから返事は来なかったが、検索で、身体拘束の代替を入力した。ちょっと読んでみた。

 父のベッドにから帰る前に、ちょこっと父の手を握ってみた。もっとギュッと握っておけばよかった。あんまりだ。そこまでやるかよ。ひでえよ。僕はバカだが、拘束するかよ。完全に僕の負けだった。安易に使ってないか。ストレスを感じる。

 リコーダーちょっと吹いてから寝ないとストレスでやられそうだ。