僕はノロノロ。

 使用人たる僕は着物の糸除去を仰せつかった。ノロノロやって僕はやっていると自分を誤魔化していた。帰り際、テーラーSG氏にあいつは最後だけがんばるよなあ、もう一人の人・そういう人いますよ と言うのを聞いた。まだ話題に上って・のぼっているだけましだ。そのうち沈黙されるだろう。

 最後のほうになって、僕は着物をやることを与えられたのだから、それを頑張らないといけない、のんびりしすぎたと転換した。男をぶつけようとした。作業に。
 帰りの交通機関では、周りの人に男をぶつけようとした。これは正しいスタンスだと感じた。

 明日頑張れないと、総スカンを食うだろう。課題として残っていたことがまた浮上した。僕は積み残している。与えられたことをやるのが仕事なのだろう。