うた・暇人(ひまじん)として

 歌で自信がついて、野菜炒めを予定通り作った。うまかった。

 母は、有害で否定的で、破滅的だ。こいつと戦わなければ未来はない。こいつに負けているから自信がつかない。こいつ元凶だ。最低女に部類される。僕にとって。

 こいつに打ち負かされていてはいけない。負けてたまるか。くそばばあ、くたばれ。おまえにまけないぞ。その否定的な言動に負けてたまるか。お前が諸悪の根源だ。くそったれ。負けるないぞ。たたかうからな、いまにみておれ。






 朝から林へ歌いに出かけた。

 エレファントカシマシ、上野の山、花男、男は行く、お前の夢を見た と進めていった。



 上野の山は慣らし運転で、花男で歌えそうだと手ごたえをつかんで、男は行くで40%くらいの出来を掴(つか)んだ。1年ぶりくらいでこれだけ歌えれば満足だ。怒鳴りもまあまあ慣らし運転としてはよかったし、お前の夢を見たは峠を越えてしまって萎(しぼ)んでいたけれどまあまあだった。

 1週間くらい続けたい。それで、怒鳴りを80%くらいまであげたい。そこまで登ることができるか。調子の波もあって、沈むかもしれないがやってみたい。毎日沈んでいて、うなだれてきたので、うっぷん晴らしとはいかないが、できることとして地味にやっていきたい。歌っても何にもならないが、最後のチャンス、どこまで歌えるか試したい。合格点だった。調子の底は打っていたから、感触は掴んだ。僕も50歳でいつまで歌えるか、チャンスがあるかわからんが、せっかくのひま時間だから、試したい。本当に限られたトライアルだと思っている。最近の歌は、沈み込んできたから。僕はうなだれてきた。