14 Tue

 昨日は母とカエル先生のところ行って、物忘れ外来を紹介してもらった。

 カエル先生は、的確な質問を母にし、母も能弁にわかりやすくしゃべった。カエル先生はすごかった。人間力を発揮していた。人間力とは、医学会に籍を置き、僕たちを社会で生活させる薬をだし、医学的に僕たちを理解し、医者としての持てる力を僕たちのために使ってくれる人だ。カエル先生は一生懸命紹介状を書いてくれた。万年筆かペンで。モンブランみたいなやつ。

 物忘れ外来の予約を取った。9日後に決まった。母はショックだった。


 今日は父のお金の問題のために駆けずり回った。母とはいいコンビだ。明日もお金の問題だ。僕の診察もしてもらう。そして、親戚の弁護士と会うことになっている。僕らはすっからかんになるのか。

 父は全然話せない人だ。父にはさわらぬ神にたたりなしだ。テレビを見ていてもらうのがいい。そうすれば静かだ。父の心の傷は相当深く、屈折も深そうだ。父はさびしい人だ。父がバカなら、僕は輪を描いたイワンのバカだ。(イワンのばかのホントを知らないで書いている、僕は大ボケだが)

 僕と母は疲れがたまりピークだ。昨日は寝たのでまだましだが。母にも早く寝て少し楽になってほしい。たぶん無理だろう。母は痛手の上に、お金の問題が重なりかわいそうだ。

 僕は作業所に戻れるのか、昨日から自信がない。明日も休む。主夫で齢をとるのか。よくわからなくなってきた。二人とも施設に入ってくれるのか。できるのか。疑問だ。とりあえず、毎日雑用をこなしている。

 作業所で、皿洗い、トイレ掃除、ゴミだし、とやらせてもらっていたが、それが全部今になって生きている。やはり生活力は大事だ。命懸けで生きていきたいものだ。テーラーSG氏の教えを受けたものとして。