mother 2 :

 弁当を食べて、僕の部屋に母の言うところの財産を持って行けという。僕が眠たいというと、寝るとすきを突かれて盗られてしまうらしい。起きなきゃダメだと母は言う。


 母は玄関の窓に黒いビニールで被せて見えなくしろという。なんでそんなことに付き合わなくちゃいかんのかと思うけれど、セロテープを持ってきていい加減に貼ったら、そういうことだから (僕の名前を呼んで) はダメだという。きれいに貼らされる羽目になった。そしたら母の評価がついてきて、ちょっとダメだと点検がついて直そうとしたが合格らしく、この件は終わった。


 そして、母のベッドに寝ろという。そこは昨日男が母の隣で寝ていたところで、なんでそんな母の嫌がるところを押し付けるのだ、僕はどうでもいいんかいな、と思えた。男と間違われて刺されたら困ると思い、頭と足を逆向きにして寝た。眠りに落ちようとしていたころ、ここで寝たらダメだと母は言う。母の言うところの財産のある僕の部屋で寝るようにとのこと。


 9-0時まで眠られた。3時間寝たら母に起こされた。今度は母の言うところの財産を父の押し入れに埋め込んだ。母は何とか財産を守りきらなければならないという使命を持って全精力をそれに注ぎ込んでいるらしい。母は僕の寝ている間起きていたらしかった。寝ていないという。寝なきゃダメだという。


 居間で寝るのは嫌がっていたのに、僕の敷いた布団を吹っ飛ばして部屋の隅に追いやっていた、それに寝ることになった。隣で寝ろという。0:30頃のこと。添い寝した。小学生のころ以来久しぶりだった。母はこんなになったが、もう後戻りできないかもしれないが、母の隣に寝ることになった。

 2:00ころ、眠れないだろう僕はこれを打ち込んでいる。母は、睡眠剤を半錠飲んで眠りに1:30頃落ちた。いっそ倒れてくれたら医療につなげるのにとも思う。