逃げ

追記

 政次ドラマを見ていて、それを見ている父の顔を見ていて思うけれど、父は家族の中で傷つけられたのではないのか。祖父か誰かに。そうでなければああいう顔はしないのではないのか。違うなら、父はもともと腐っていたというのか。祖父にはひどい部分があったのではないのか。そんな気がした。





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 昨日は、コンポで音楽を聞いた後、spotify検索で同一曲の違う演奏をたくさん聞いた。

 コンポで音楽を聞いたまではよかったが、そのあとダラダラとインターネットを続けたのはよくない。逃げだった。



 やらなければいけないこと、できることはたくさんあるのに、向き合わず逃げを打っていた。いつもやる手だった。さも何かに取り組んでいる気分にはなっているが、実際はやることをしない逃げなのだった。

 僕はそうやって逃げを日常的に、恒常的に行い、自分から向き合わない日々を送り、時間をダメにしてきた。自分を腐らせ、時間を腐らせ、いい気分になっているのだった。

 ズルくて、卑怯で、腰が引けていて、「明日ね、今はやめておこう、ちょっと後でしよう」、と逃げグッズをたくさんばら撒き、黄金の道路の上を歩いて、ダメな人間をやって自分を気持のよい気分に演出するのだった。


 僕にとっての女も、逃げグッズの一つなのかもしれない。女と向き合っていないのは確かだ。