平凡な男

7/3(Mon)

 作業所では、ずっと苦しかった。何とか脱出しようとあれやこれ作戦をやっていた。

 若い女性が気になり、どうすればいいのかわからなかった。手や足がペニスとか、男として存在するとか作戦で抜けようとした。


 結局たどり着いたのは、☆「僕はペニスを持った、女が単純に欲しいただの男」☆、

 ☆「その他大勢の男と同じ程度」☆ というキーワードにたどり着いたら楽になった。正解か気まぐれかわからないけれど。


 これらのフレーズからすると、50女が好きだというのも嘘になる。僕はただの男だから、若くてきれいな女に惹かれるという凡庸さに埋もれる。

 50女が好きだという、理想・性格の良さ・人間性、などというのは僕自身を美化したいだけで、僕という本当の存在を照らしていない。僕は単なる凡庸な男なので、若くてきれいな女を指向するという単純で低レベルな存在だ。

 僕とその他の男とを区別する何ものをも持っていない。女を欲望する単なるオッサンだ。おじいさんに片足突っ込んでいる。

 平凡なる男。