2016年5月10日(火)
図書館へ行った。
・献上博多織の技と心、小川規三郎、白水社、2010
・序章 父 小川善三郎の死
・Ⅱ 献上博多織の技術
二 父のしつけ
の2つの部分を読んだ。
規三郎氏の父との関係に一番興味を持っていた。(きもの紀行、立松和平の本の規三郎さんの章を読んでいた)
読んだ感想は、規三郎氏の努力は尋常ではなさそうだということ。織りに祈りがどうとかファッショナブルなことを持ち出すぼくの浅はかさが表れているのを思った。
僕の父は病気で僕に対して冷たかったけれど、善三郎氏は規三郎氏への技を継がせるという重荷ゆえに冷たかった。男の絆として接していた。僕の父は病気故、僕に対して父としての本当の接し方が出来なかった人だ。冷たいのはライバル心とか、虚栄心とか、負けまいとする自分の陣地守りゆえだ。
規三郎氏はネームバリューがないところからのし上がった人だ(言い方は悪いが、本意ではない)。問屋のずるさが描かれていて、この業界も病巣があることが感じられたというか、ドシンと感じられた。
三十年父のもとで頑張って、職人という言葉を使い、父にお前は丁稚だと殴られそれでも仕事の注文があったので辞めず、結局は新しい地平を切り開いて行かれたように本を読んで感じられた。
(引用:小川規三郎:p126:~ 職人の世界というのは腕次第なんです。それから、職人はやっぱり体力、知力、精神力の三つがそろわなければダメです。
そして、よく勉強、よく研究することです。どういうものが売れるだろうか、どうしたら売れるだろうか、そういうことをいつも研究するようでないと良い職人にはなれ:p127:ませんね。
努力、辛抱なんてことは職人としては当たり前なんです。他人のしていないこと、既成とか常識といわれるものの枠から飛び出していかんと職人はダメです。
恐がらんと既成の枠から飛び出してどこにでもいかんとダメです。闘いですから、負けちゃダメです。私もそういう精神力を鍛えられました。
(小見出し:職人の世界は腕次第 から) )
引用しました。
引用者:kurage0147130:
この部分、太極拳もいいじゃないですか。織りを習うのもいいじゃないですか。やってみましょう、体力を使いましょう、ビビらないようにしましょう、という僕へのはなむけの言葉として受け取れないか? ビビっている僕は足を震わせガクガクして、小便を漏らしているかもしれない。
・ 明日は、腕っこきのカウンセラーによる初日だ。出かけていく準備もできているつもり。
文章をワープロで打った。最近のこと、自分のトラウマ(そんなのものはないとアドラーは言うけれど、僕もそんなに深くはないとは思うけれど治してもらえるなら修理してもらおうと。)のことについてまとめた。自分に厳しくすることは求められるかもしれない。
散財、道楽、とならないようにしっかり身につけたい、という願望はある。