「やればできる!」の研究 能力を開花させるマインドセットの力、キャロル・S・ドゥエック、草思社、2008


2015年12月2日(水) 作業所お休み ごきげんよう。


 リコーダーを吹かなくなったのは、夢を描きだせないからだと思う。人前で演奏しようとか、うまくなっていろんな曲を吹けるようになろうとか、夢を自分で描けなくて潰してしまったのだと思う。断筆みたいな感覚と思う。

僕は自分の活動の夢、先行き、イメージを描けなくて止まってしまうと思う。それと、自分で自分に評価を下し、こんなもんと、引導を渡してしまうのだと思う。これくらいしかないと。これはこちことマインドセットの特徴だと思う。他人に、今の状態だけで評価されて、評価を貼りつけて、決められてしまうのを恐れている。そのようなことが本に書いてあった。


 僕は徐々に努力して伸ばしていくという、夢、イメージを作ってやる必要がある。人間観を育む(はぐくむ)必要がある。僕は硬直化しすぎていて、縛られ、決めつけられている。それ故、イメージの書き換え、作り出しが必要だと思う。



・「やればできる!」の研究 能力を開花させるマインドセットの力、キャロル・S・ドゥエック、草思社、2008

第4章 人間関係のマインドセット p118~163


 いじめ問題も触れている。

 この章を読んで、この本を買ってよかったと思った。努力して目標を叶えるというコツコツとやるやり方も新しかったけれど、この章の恋愛について語られる、人間関係にも使える表現が新鮮な驚きだった。僕は今更ながらこちこちマインドセットなのを自覚した。



 (p124 引用:自分も成長するし、パートナーも成長するし、お互いの関係も改善できる、と。
こちこちマインドセットの人にとっての理想のパートナーは、出会った瞬間からぴったりと息が合い、それが永遠に続く相手である。「二人はいつまでも幸せに暮らしましたとさ、めでたしめでたし」というお伽噺の終わり方が、それをみごとに表している。~)



(引用 p135:人間関係の専門家、ダニエル・ワイルは、結婚相手を選ぶということは、問題をワンセット選びとることだと述べている。問題のひとつもないパートナー候補などどこにもいない。よい関係を築いていく秘訣は、お互いの限界を認めあった上で、そこからこつこつと積み上げていくことなのである。)



(引用 p141: 私ははたと気づいたのだ。親子関係の半分は私が握っている。親子関係の半分は私の意志で変えられる。少なくとも、母を愛する娘になることだけなら、自分が望めばできる。母がどうすかは、ある意味で、たいしたことではない。私が一歩前進したことに変わりはないのだから。)

(引用者:kurage0147130:引用しましたが、他にも紹介したい文がたくさんあります。わずかでも伝わったと思いますが、この第4章をよむだけでも、手に取って損はないと思う、おもいます。僕はこの章を読んで買ってよかったと思った。人間関係はお互いに作るもので、恋愛も相手が素敵だからだけではなく、固定したものではなく、互いに歩み寄って積み木のように作り上げる努力を必要とする、厄介な部分を含む、大変な作業だと。


僕はマフラー女性を思った。僕は相手が幼いからだめだ、相手に欠陥があると思ったけれど、それは僕が考え方が硬いからで、むしろ僕の方の欠陥だと。お互いに解決しながら、ゆっくり成長していくように作っていくものだと。だから、僕はマフラー女性を含めて、女性を決めつけるのではなく、開いておく必要がある。僕は狭量だった。