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執着 take off

2015年11月7日(土)



「 執着 take off 」

 今日も唯一無二の人とhankooshiをやったけれど、振り落とされないように手をかけてシガミツイテ食い下がった。


 hankooshiが終わって、唯一無二の人は革の切る練習をしていた。僕たちの作業所ではこれをやっているのは2人だけで、1年半くらい前には前のスタッフの元・僕もやらせてもらったことがある。僕はうまくできないという印象で終わっている。




 唯一無二の人は、スタッフに一回切る毎にこれでいいかと聞いて、チェックし、修正を掛けながら上達を目指していた。僕はひとりでやらなきゃと、自分で切るのばかりやっていた。僕は下手から上達するまで一気に駆け上がって、急に上達しようとし、自分に対する期待、他者の期待に潰れていた。実際はそんなの無かったけれど、僕が自分に掛けた呪いの期待だった。


 唯一無二の人は、できなくても、できる状態ではなく下手でも自分に対する執着がなく、上手くなっても執着はなさそうだった。スタッフに対する執着もなかった。だからうまくなるだろう。そういう人が、上手くなろうとすれば上達は早いだろうなと思った。



 僕は父の、父自身に対する、学歴(高校・大学)、職業(地位)、僕や母に対するものすごい執着を知っている。そのすごさにこちらは病気になるだろうし、恐ろしいと思うだろうし、圧倒されてきたと思う。父は病気だよ。執着という病気に関しては天下一品だと思う。父の右に出るやつはそんなにはいないだろう。だから僕も、何かをしようとすると、下手な自分に執着し、上手くなりたい目標に執着し、失敗に執着し、行為に執着するだろう。


 唯一無二の人、作業所の他の人達、スタッフ、みな執着はない。僕の父の幻影を彼らに投影しているだけだ。彼らに執着はない。それを薄々感じ始めた。