67(道立近代美術館に行った)

 ジダンDVDは、45分まで見て、字幕でジダンの情報がインプットされ、その試合の日の社会の出来事も枠を取られ流される。ドキュメンタリーという印象。一人の人を追うので、見たことのない映像で、ボール蹴りという印象を持つ。追いかけっこの大人のボール蹴り。地味で淡々としていて、タイトなのだろう。




忘れていたけれど、ユトリロ(今回の目当て)のモンマルトルのコロー通り、はよかった。静かで、素朴に色が重ねて塗られ、建物と道と空があり、純朴な時間というのか、惹かれるというのか、ジッとみてきた。



2015/08/04(Tue)


 作業の後、道立近代美術館に行った。障害者手帳で無料で入場した。受付の人はカウントされない僕には愛想がなかった。予想していた。展示は、夢見るフランス絵画。

 最初の、セザンヌ、モネ、シスレーの植物の景色の絵は良かった。特にシスレーが印象に残った。

 ブラマンクという人を初めて知った。雪の道、嵐のあとの村が、絵の具べったり流して描いて、黒っぽく描かれよかった。

 ドランという初めて知った人の絵は、バラとかを描いているのだけれど、黒の漆黒の背景に花瓶のバラが浮かび上がる構図で変わっていた。

 モディリアーニは、貧乏と不幸が塗り込められていて、重苦しく、人を遠ざける絵だった。見たいと思わなかった。僕もそんな生活を送っているので人のことは言えない。

 藤田嗣治は、線が生きて柔らかく惹きつけられた。人魚という絵だったと思うけれどデッサンというのか版画みたいというのか変わったおもしろい絵だった。女性が人魚になっていて、ヤドカリだったかなんかの海の生き物が描かれていて、いいなあと感じた。

 午後3時半の平日だったので人が少なく見やすく、得した時間だった。贅沢に絵が見られた。


 1階ホールにある、巨大なブールデルの彫刻の男を見てきた。手も足も大きく、背丈も4メートルくらいあって、巨大で、感じがよくつかめなかった。遠くから見たらいいのかもしれない。周りをぐるっと回ってジロジロ眺めた。


・ 作業所でも交通機関でも、3人くらいこちらの様子をうかがっていたので、僕の首が潰れていたのだろう。いつものことだ。



・ ジダン神が愛した男DVDを買った。798円中古。
ジダンだけを追い、周りの状況がよくわからず、マニアックなのか通なのかよくわからないが、素人の僕には見づらいものになっている。

 ジダンは少年のころ、4方が壁の中でボールを蹴って遊んで技を磨いたと聞いた気がするけれど、そんなデッドな中から這い上がった、そのイメージだけで買った。

理解できるまで見るかわからないし、投げ出すかもしれないけれど、たまに引っ張り出して見れたら上出来だろう。僕みたいな初心者にはあまり親切だとは思えなかった。15分まで見ての感想。最後には感想は変わるかもしれない。

 禿げおやじジダンがひたすら頑張るDVDという印象。それでいいのだけれど。