39(通常 / サヨナラ創作)

2015/06/27(do曜日・マンネリになりました)



・ 朝もリコーダーをちょっと練習して、帰ってからもリコーダーをちょっと吹いた。

 リコーダーは下手だけれど、練習してちょっとでも上達したいと思っている。

 リコーダーの良いところは、釣り(あまり得意ではない)のように音を出す時の抵抗感が好きだ。音の密度も気持ちがよい。次の曲へと進めるのもいい。

 僕の楽器は、高校の時の授業で買ったやつ。だから30年くらい前のもの。クリーム以外はそのまま使えています。



・ 帰りの交通機関では、両脇に肌の露出のある女性が座った。いつもは女性は避けていく。今日は僕が安全だと思ったのだろう。いつもはよほど変なふうに見えているらしい。

 その両脇の女性が揃って居眠りしていた。僕は、icレコーダーの音楽を聞いていた。



・ 今日は、作業所でも交通機関でも人にシンパシーを感じる日だった。僕にとっては珍しく、ハッピーな日だった。うれしい。

 作業所のやさしい人も挨拶したら、大きな声で返してくれた。


 前の前任者の下では厄介者だった方も、今度のスタッフの下で任され鼓舞され期待されたら、目標を持ってやるようになった。今日は、自分から本番用の糸を使って練習したいと申し出ていた。そして掃除もいつものダラダラではなく、力を入れて一生懸命やっていた。成長していた。僕は見ていた。




・ BSテレビ(たぶん朝日・5チャンネル)18:00 ローソン社長インタビュー がおもしろかった。熱血漢の人だった。



・ 草取りを今日はやった。やっていると面白くなってくる。短時間なら集中してできる。今日はワラジたちが石をどけたらわっと出てきた。気持ち悪いけれど元気があった。散り散りになっていった。奴らの行動パターン、明るいところに出ると急いで逃げ惑うという動き。








 空を食ったら、穴が開いた。その穴からのぞくと尻が見えた。その穴自体が尻の穴だった。僕は尻の穴覗きだったのか。趣味が悪いなあ。その穴から出てきたのは蟻だった。蟻を食ってみたら、げっぷと共に眼鏡が口から出た。かけてみると、遠くの星の地面が見えた。月を見てみたらウサギではなく、亀がカレーライスを作って家族団らんで憩っていた。



亀さんどうしてそんなことをしているの。腹が減ったからさ。僕も入れてくれよ。いいよ。うまいね亀さん、このカレーうまいよ。そりゃ一生懸命作ったからさ、ウサギの餅つきに負けていられるかよ。そうだね、亀さんのが一番おいしいよ。


月には水がない。乾いた土地なんだ。落っこちてくる彗星を溶かして飲むらしいよ。すごいところだよ月は。じゃあ亀さんバイバイ。今日は満月だから地球に帰らなきゃ。

ブーッ、地球に向けて屁の勢いで飛んでいくよ。さようなら。




 地球の落っこちたところは、隣のミヨちゃん家だった。ドボンとトイレの便器の水の中に落っこちた。頭が嵌ってしまい便器男になっちゃったよ。こんな便器男の僕とミヨちゃん結婚してくれ。嫌だって? 僕は運のいい男さ。じゃあ便器の中で泳いで身体を洗ってから帰るとするよ。じゃあね、バイバイ。




僕はミヨちゃんが好きだった。ずっと好きだった。けれど振られちゃったよ。さびしい。結局一人か。まあこんなもんさ。女はたくさんいるし、気にしないことにしよう。惚れる僕は弱い立場なのさ。自転車を漕いで帰るとしよう。街灯に照らされた夜道を進んでいく。力を入れて漕ぐ。ぐんぐん進む。ミヨちゃん、さようなら。また会おう。いつかちがうかたちで。今回のことを肥やしにして僕は成長するよ。それがミヨちゃんとのサヨナラの言葉だ。涙なんか流していないよ。そうさミヨちゃんなんか嫌いさ。大っ嫌いさ。みよちゃん、愛していたよ。さようなら。