「 1+1円 旅 」 † 

2015/03/07(Sat) 明日は作業所お休み


「 1+1円 旅 」

 作業所は、昨日失敗ばかりしていたけれど、スタッフがやらせてくれるので昨日に続いてペッタンコをしてきた。

 今日は追われなかったし一人でやって楽にできた。体力的には労働なので負荷がかかるけれど。今日は、うまくいくほうを量産化できた。失敗は少なくなった。
 



 中速交通機関で若い人が小銭をばらまいて、周りの人が拾っていた。1円だけ床に残っていた。そのうちその人も降りた。

それで、その1円を僕は拾い上げて座席の上に置いた。

あとから乗ってきた乗客でそこに座ろうとした人は座席に1円があって、別の席を探して移っていった。僕は読書をしていて、

降車のため人数も減ったし頃合いを見計らって、財布から1円を取出し座席の先の1円と少し距離を置いて1円を並べた。



 僕はこの1+1円に旅をさせようと思った。最終ステーションまで来ていたけれど、後ろを振り向かず降りた。おばちゃんが拾ったか、社内掃除の人が拾ったかわからないけれど、2円は旅を始めた。僕は頭が柔らかくなり、前からの構想だったことをこの機会をとらえ実行に移した。



 もちろんこのアイディアには元ネタがあって、教科書で習った梶井基次郎の檸檬(れもん)の影響を受けています。この人の行動を正統に受け継いだ結果としての行動です。と思っています。





 このハッピーな出来事があったので、地元で福祉パンを買い、

本屋で、前から欲しかった

雑誌カイ(KAI)vol.26 ○特集 青森を探しに行こう 

の号を買った。北海道の雑誌です。買ったのは、アイヌ特集だった1年くらい前の号に続いて2冊目。
津軽こぎん刺し も出ていたし欲しくなった。奈良美智 のインタビューは家で読んだら、嫌いだと思っていたけれど偏見だった。

精神的なものから作品作りに入る、そういう姿勢や、ドイツに渡って勉強していたりとか、僕の捏造偏見は崩れ去った。僕はこの人好きです。



 地元のスーパーでパンツ(下着)、いまだとインナーというのでしょうか、僕は古い人間です、を買い、ますますハッピーになり家に帰った。