作業所面談

 作業所の終わりころ、僕は人間関係を避けているという、嫌われる勇気の本の言葉を思い出した。

僕は人と関わるのを避けるために、自分の殻に閉じこもってきた。この作戦は、子供の時は成功だったのだろうけれど、現在48歳の僕には重荷になっている。

 人間関係を避けているというキーワードは、僕の状態と態度の根幹で大事な言葉だと思う。




2015/1/26(Mon)


今日は作業所でスタッフによる面談があった(月2回ある)。

 まず、僕は最近も低調であるといった。いつも低調だね、低調が基本で、調子のいい日があるという感じじゃないの、みたいに言われた。薄々わかっていたけれど、たしかに僕の基本は低調で、それプラスいい日があるという程度だった。

 調子のいいことを目指すというより、低調な毎日をどうするかと、低調を受け入れた方がよさそうな毎日の地続きだった。低調を受け入れれば、低調を前提に対策をとれる。それに、もう、調子のいい日を目指すというそういう上目の目線も疲れてきた。下から支えられるのなら、下から支えたい。


 そして、スタッフは、人形劇にも出演するし、友達の雪像か氷像のサポートもしているという話しだった。映画の大道具さんもやったし、自分の身体を使って、自分がメインにならなくてもサポートとして他の人の役に立つことをできている。

 スタッフに言われた。自分がメインにならなくても、力が必要な人はたくさんいるから、その世界の必要な人の力になるというのもいいのではないかと。僕も音楽のサポート・裏方をやろうと思った時もあったけれど、自分の調子が悪かったから出来ないとその時は思った。けれど、今の調子なら裏方も可能だ。僕にできる仕事をくれるならサポートもできるはずだ。度胸は今はない。けれど、可能だ。

 今日にでも雪像を手伝わないかと言われたけれど、アルバイトでやったことがあると言ったら、手が冷たかったと言って断ってしまった。あまりやりたくなかった。

 手芸を習う、というのが頭に浮かんでいる。ヴォイストレーニングというのも齧ってみたい。どちらもやってみて無理ならすぐに裏方に回るという手もある。


・ 言いたいことは、裏方の仕事を苦も無く、身体を張ってできてしまうスタッフは、僕より大人だし、健全だし、自分のためになっているし、上を言っているなと。アドラーで言うなら前を歩いている人だろう。

 すごく刺激的で、ショックで、すごいなと思い、影響を受けた面談だった。

 それだけ僕が宙ぶらりんで子供なのだろうけれど。