部屋でツィメルマン聞く。 庭仕事の愉しみヘルマン・ヘッセ。

2014/10/7(Tue)


Chopin・4Balladen, Krystian Zimerman


 午後4時ごろ、部屋のレースのカーテンを開け、このCDを聞いた。借景の紅葉が見え、夕方の光線が植物を光らせていた。

 ツィメルマンのピアノは、感性で奏でられ微妙なニュアンスが表現されていた。色のグラデーションのように様々に変化するピアノ音色を聞きながら、外の紅葉の木々の色具合を感じ取った。視覚と聴覚が刺激され、創造的な脳波が出たような感覚になり、リラックスは深まった。30分くらい楽しんだ。僕にとっては貴重な経験になった。



・庭仕事の愉しみ、ヘルマン・ヘッセ/V・ミヒェルス、草思社、1996

p123(一区画の土地に責任を持つ)

 人生にはいろいろ苦しいことも悲しいこともあるにせよ、それでもときおり、希望の実現とか、充足によってもたらされる幸福が訪れるものである。その幸福が決して長く続かなくとも、それは多分よいことなのかもしれない。目下この幸福は、定住して、家郷をもつという気分、草花や、樹木や、土や、泉に親しむこと、一区画の土地に対して責任をもつこと、五十本の樹木に、いくつかの花壇の草花やイチジクや桃に対して責任を持つことは、実にすばらしい味がする。


p134(庭でのひととき)

ここで私たちは 男も女も 一日の一部を 家から離れて
緑の中に埋もれてすごすのだ。私たちはこの菜園を非常に愛している。
ここには よその人(ここは誰にでも見せるわけではない)には分からない
価値と長所が本当にたくさん集積していて
それをよく知る私たちは 感謝の念をもって評価しているからだ。



・ 今日は休みで図書館に行って、エリクソン、自我同一性を読んできた。(1時間)
僕は成長できない期間が長かったので(30歳から3年間はどん底で、時間は止まっていた、歩くスキーはやった)、成長には敏感になる。順調にはいかないけれど。