2014/5/5(Mon)


 桜を見るのを忘れてしまった。歩いて出かけたし。


 作業所では、3時間、上の空だった。金をもらって、上の空だった。ひどい奴だ。感じてやろうとか、甘いことを思っていた。

 途中で、何とかしたいと思い、「劣っている男」を思い出し、エンジンを吹かして、他の人の作業の輪に加わった(心理的に)。



 僕は人間的にも、手芸的にも他の人より劣っている。上手いなんて、うわごとは聞かない。聞きたくもない。僕は劣っている人間だ。人並より劣る。だから他の人に食らいつく必要がある。振り落とされないように。

 普通の人間が上積みをしていくのではない、拡張するのでもない。有利な人間がさらに有利になるのでもない。

 僕は人並以下の人間だ。追いつこうとするのでもない。食らいつけばいい。